書籍紹介 『誰がために医師はいるーークスリとヒトの現代論』
- ピーカン

- 2月4日
- 読了時間: 2分
今回は私が読んだ本の中でオススメのものを紹介したいと思います!
著者である松本俊彦先生は精神科医で、薬物やアルコール、ゲームなどの依存症や、自傷・自殺予防などを専門とされています。
この本では松本先生の半生や出会ってきた依存症の患者さんのお話、苦悩や葛藤が描かれています。
私が特に印象に残っているのは、依存症の治療経験は皆無にもかかわらず、依存症専門病院への赴任が決まり、そこでの患者さんとのやりとりです。
松本先生は薬物がもたらす健康被害を患者さんに説明しますが、「俺は自分の体を使ってもう15年以上も「臨床実習」している。本で読んだこと以上のクスリの知識はあんたよりも知ってる。わざわざ長い待ち時間に耐えて、金を払ってここに来る理由がわかるか?(中略)クスリのやめ方を教えてほしいからだよ。」と一蹴されてしまいます。
そう言われた後、松本先生は「説教や叱責といったものは、それこそ彼の周囲にいる素人の人たちが無償でやっていることだ。それと同じものを、いやしくも国家資格を持つ専門家が有償で提供してはいけない。(中略)完全に私の負け、玉砕といってよかった。」と述べています。
プロフェッショナルとは何かを考えさせられると同時に、人と向き合うことの難しさを私は感じました。

このお話以外にも考えさせられたり、思わず泣いてしまったりするエピソードもあるので、ぜひ皆さんも読んでみてください📖
(執筆:宮崎)



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